ごみばこ

感情の吐露

コロナ禍に付き合って、コロナ禍に別れた

約2年ぶり?くらいに更新する。

 

私も社会人5年目である。時が経つのはとても早い。

 

2020年から始まったコロナ禍。

ちょうど会社の部署異動のタイミングと重なり、今までの生活と一変した世界が待っていた。

 

とにかく自分の興味のある部署に異動できたこと、2019年のクリスマス前に彼女に振られたことが原動力となって、心機一転生きる気力に溢れていた。

仕事を進める上で必要な資格も取って、すぐに新しい彼女もできた。

まだ2020年はコロナの感染者も今と比べると比較的少なく、医療逼迫することもあまりなかったので、出会うこともそれほどハードルが高くなかった。

 

また、兄夫婦や仲の良い友人が近所に住んでいたこともあり、コロナ禍でも、正しくコロナを恐れながら、人と触れ合うことができていた。ストレスも大きなものはなかった。

彼女が学生だったこともあり、楽しい日々を送っていた。

 

2021年になり、大きく状況が変わった。

 

兄の転勤、彼女の就職、友人の引っ越し。さらにまた私の部署異動。

 

兄はもともと全国転勤のある会社に努めており、運が良かったのか8年ほどずっと東京勤務だった。しかし、昇進するにあたり、地方での勤務が必須条件らしく、転勤してしまった。

 

彼女は会社に就職し、リモートワークが一切ない一般職として働き出した。また、火水休みということもあり、休みが合わない日々になった。

 

友人は、賃貸の契約更新のタイミングで電車で一時間ほどの遠方へ引っ越してしまった。

 

私は、1年足らずで部署をまた異動した。といってもなにかやらかしたわけでなく、興味のある技術をより学べるR&D組織へと2年間修行しに行くこととなった。やはり引き付けの法則はあると確信した。

 

と、上記のように2020年と2021年で周りの環境が大きく変わってしまった。

 

私は孤独感を抱きながらも、たまに仕事終わりに会いに来てくれる彼女に依存してしまっていた。一方で彼女もよく愛情表現をしてくれる子だったので、将来に不安を抱えることのない日々だった。

 

6月、7月ごろから、彼女はよく飲みに行くようになっていた。

医療の逼迫状況を鑑み、今感染すると若者でもリスクが高いと判断していた私は、そんな彼女にとてもストレスを抱くようになっていた。さらに一人暮らしならまだしも、親と同居する彼女の気持ちが全く理解できないでいた。

 

価値観の根本的な相違、お互いが受容しきれない価値観に、将来うまく行かないだろう、時間の問題だろうと思っていた。

 

そんな矢先、デートの待ち合わせをしてお昼ごはんを食べていたときに、彼女から別れを切り出された。

 

理由は、”嫌いなところがない”だった。この前まで好きだったのに、好きという気持ちが今はない。ということだった。

彼女曰く、好きなら彼氏のことを優先して考えるのが私なのに、今の私はあなたといることよりも友達と飲みに行ったりするほうが楽しい。と。

また、結婚に対する意識も少し影響しているようだった。

 

彼女とは何度か結婚観について話し合ったことがあった。

私は来年2月に昇進、給料も上がり、生活に余裕が生まれる。27歳ということもあり、そろそろ結婚を意識してもいいかなと彼女に伝えていた。

一方彼女は、30歳までに子供は産みたいけど、結婚は現状考えていないという意見だった。

 

私は、お互いが結婚したいと思った時にするものだと思っていたので、それを聞いても特にショックではなかった。また、本気で話し合うタイミングはもっと後だと考えていたので、彼女の口から結婚云々の話が別れ話のタイミングでされることも驚いた。

 

そういうわけで約1年付き合った彼女と別れることになったのだが、これまでの恋愛と違い、大きな絶望感はない。彼女が生活にいたことによる安心がなくなるという点で喪失感、そういった寂しさはあるが、何事も手につかないようなことはない。

実際のところ、振られた翌日は浴びるほど酒を飲んで、失恋ソングを聞きまくって嗚咽が出るほど泣いた。

家族や友人に話を聞いてもらったことで最大瞬間風速的な喪失感は消え去った。

 

コロナ禍でなかなかヤケ酒もできず、会社の人たちや友人に会うこともできない、休みの日が本当に暇になる。ということに対する不安は大きい。

しかし、彼女がいたとしても土日はどうせ一人だったし、平日の夜にたまに一緒にご飯が食べられなくなることを除けば、生活に大きな変化はないと思った。

 

 今までの恋愛は、別れた後に即マッチングアプリで次の女性を探していたが、もう疲れた。こんなご時世で、そもそも人と会うことがストレスなのに、いろいろ気を使って新しい女性と出会うのはかなり疲れる。

 

今は振られたばかりでかなり落ち込んでいるが、まあ今までのようになんとかなるんだろう。